この記事の結論
保育士の転職でいちばん多い失敗は、「辞めたい理由」を整理しないまま園を変えてしまうことです。つらさの原因が保育の仕事そのものではなく今の職場にある場合、園を変えるだけで解決することが少なくありません。進め方の基本は、①理由の棚卸し → ②情報収集 → ③応募書類 → ④面接・園見学 → ⑤内定・条件確認 → ⑥退職の6ステップ。標準で2〜3か月、4月入職をねらうなら前年10〜12月から動き出すのが目安です。
- 転職活動の流れと必要な期間が分かる
- いつ動き出せばいいか(逆算カレンダー)が分かる
- 求人票のどこを見れば失敗を避けられるかが分かる
「もう限界かもしれない」「でも、次の園も同じだったらどうしよう」。保育士の転職は、この2つの気持ちのあいだで揺れながら進むことがほとんどです。
実際、厚生労働省の調査でも保育士の離職理由の上位は給与よりも職場の人間関係や労働時間が占めています。つまり、多くの人にとって問題は「保育士という仕事」ではなく「その園のやり方」にあります。ここを切り分けられるかどうかで、転職が成功にも失敗にも転びます。
この記事では、転職活動の全体像を最初から最後まで通しで解説します。書類の書き方・面接・退職の手続きといった細かい部分は、それぞれ専用の記事にまとめてあるので、必要なところだけ読み進めてください。

江波戸 純希えばと よしき
WEBBOX合同会社 代表社員/スキマほいく 編集責任者
職業紹介責任者講習を修了し、有料職業紹介事業の許可を受けた株式会社GRADに在籍して、看護師専門の人材紹介サービス「ナースJJ」で転職支援を担当。この職業紹介に関する経歴は、本サービス以外での実務経験です。現在はWEBBOX合同会社の代表社員として保育士向けの求人情報サービス「スキマほいく」を運営し、厚生労働省・こども家庭庁の一次情報にあたりながら記事内容を確認しています。
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保育士の転職活動の流れ【6ステップ・期間の目安】
まず全体像です。保育士の転職活動は、次の6ステップで進みます。在職しながら進める場合、内定までにかかる期間はおおよそ2〜3か月。退職の申し出から実際に辞めるまでにさらに1〜3か月かかるため、思い立ってから入職まで半年前後を見ておくと余裕を持って動けます。
| ステップ | やること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ① 理由の棚卸し | 辞めたい理由と、次の園に求める条件を書き出す | 1週間 |
| ② 情報収集 | 求人を見て相場をつかむ。園の種類を比べる | 2〜4週間 |
| ③ 応募書類 | 履歴書・職務経歴書・志望動機を作る | 1〜2週間 |
| ④ 面接・園見学 | 応募〜面接。可能なら見学もセットで | 2〜4週間 |
| ⑤ 内定・条件確認 | 労働条件通知書を必ず書面で確認する | 1週間 |
| ⑥ 退職 | 園長へ申し出 → 引き継ぎ → 退職 | 1〜3か月 |
※期間は在職中に活動した場合の一般的な目安です。園の採用時期や応募状況によって前後します。
この順番には理由があります。①を飛ばして②から始めると、求人を見ても「良さそう/悪そう」の感覚でしか判断できません。自分の中に基準がないまま条件のいい求人に飛びつき、結果として同じ悩みを繰り返す。これが保育士の転職でもっとも多いパターンです。
保育士の転職時期はいつがベスト?【逆算カレンダー】
保育士の求人は年度の切り替わりに合わせて動くのが最大の特徴です。もっとも求人数が増えるのは9月〜12月。翌年度の職員体制を固める時期だからです。次いで多いのが、年度末の欠員が判明する1〜2月です。
| 時期 | 求人の量 | 特徴 |
|---|---|---|
| 9〜12月 | いちばん多い | 翌4月入職の本命シーズン。選択肢が広い |
| 1〜2月 | 多い | 年度末の欠員補充。急ぎの求人が出やすい |
| 3月 | 少なめ | 4月入職の募集は締切間近。即戦力採用が中心 |
| 4〜6月 | 少ない | 早期離職による欠員が出る。数は少ないが競争も緩い |
| 7〜8月 | 中くらい | 10月・年度途中入職の募集が動き出す |
4月入職を目指すなら、いつ動き出す?
逆算するとこうなります。入職希望月を選ぶと、動き出す時期の目安が出ます。
転職スケジュール逆算カレンダー
入職したい月と、今の勤務形態を選ぶだけ。動き出す時期の目安が出ます。
動き出す時期の目安
※就業規則で退職の申し出時期が定められている場合は、そちらが優先されます。目安としてお使いください。
なお、年度途中の退職は法律上まったく問題ありません。「年度末まで辞められない」と言われることがありますが、これは園の慣習であって法的な決まりではありません。詳しくは保育士の退職の伝え方と手続きで解説しています。
まず「辞めたい理由」を分ける。園が嫌なのか、保育が嫌なのか
転職活動でいちばん大事なのが、この作業です。紙に書き出して、次の2つに仕分けしてください。
| A:園を変えれば解決する可能性が高い | B:保育の仕事そのものに関わる |
|---|---|
| 特定の同僚・園長との関係 | 子どもと関わること自体がつらい |
| サービス残業・持ち帰り仕事の多さ | 保護者対応の責任の重さ |
| 行事の多さ、書類の量 | 命を預かる緊張感 |
| 給与・賞与・手当の水準 | 体力的に続けられない |
| 保育方針が合わない | 資格を活かした別の道に進みたい |
Aが多いなら、園を変えるだけで解決する可能性が高いです。同じ「保育園」でも、書類の量も残業も人間関係も、園によって驚くほど違います。
Bが多いなら、異業種や資格を活かせる別の仕事も視野に入れる価値があります。その場合は保育士から違う仕事への転職や保育士資格を活かせる仕事11選が参考になります。
1年目でつらさが限界に来ている場合は、保育士1年目で辞めたい人向けの進め方もあわせてご覧ください。
「転職理由」は面接でそのまま聞かれる
ここで整理した内容は、そのまま面接の材料になります。ただし不満をそのまま伝えるのは避けてください。「人間関係が悪かった」ではなく「チームで情報共有をしながら保育をしたい」というように、不満を“次の園に求めること”に変換するのが基本です。言い換えの具体例は保育士の志望動機の書き方と例文にまとめました。
保育士の転職先にはどんな選択肢がある?
「保育園から保育園へ」だけが転職先ではありません。資格をそのまま活かせる場は、思っているより広くあります。
| 転職先 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 認可保育園(私立) | 求人数が最多。園による差も最大 | 選択肢を広く持ちたい人 |
| 公立保育園(会計年度任用職員など) | 給与体系が安定。採用は自治体の日程に従う | 安定した勤務条件を重視する人 |
| 小規模保育園(0〜2歳・定員19名以下) | 行事が少なく書類も軽め。人数が少ない分、関係は濃い | 乳児保育をじっくりやりたい人 |
| 認定こども園 | 幼稚園教諭免許との併有が有利。教育要素が強い | 両方の資格を持っている人 |
| 企業内保育・院内保育 | 定員が小さく、行事が少ない。夜勤がある職場も | 行事準備の負担を減らしたい人 |
| 児童発達支援・放課後等デイサービス | 少人数で発達支援に関わる。専門性が身につく | 一人ひとりに深く関わりたい人 |
| 児童養護施設・乳児院 | 生活支援が中心。シフト制で夜勤あり | 福祉的な支援に関心がある人 |
| ベビーシッター・家庭訪問型 | 1対1。働く時間を選びやすい | 自分のペースで働きたい人 |
幼稚園教諭からの転職を考えている場合は、幼稚園教諭から一般企業への転職もあわせてどうぞ。
求人票の読み方。ここを見落とすと失敗する5か所
求人票は「良く見せるために書かれた文書」です。だからこそ、書いていないことに気づけるかどうかが勝負になります。次の5か所は必ず確認してください。
① 月給に固定残業代が含まれていないか
「月給26万円」と書かれていても、うち3万円が固定残業代(みなし残業)なら、実質の基本給は23万円です。賞与は基本給に連動するため、年収では想像以上に差が開きます。求人票に「〇時間分の固定残業代を含む」と書かれていないか、必ず確認しましょう。
② 賞与は「規定」か「実績」か
「賞与年2回(4か月分)」の“4か月分”が規定なのか、昨年度の支給実績なのかで意味がまったく違います。面接では「昨年度の実際の支給実績は何か月分でしたか」と実績で聞くのが確実です。給料の相場感は保育士の給料は手取りいくら?年齢別の早見表で確認できます。
③ 処遇改善手当が職員にどう配分されているか
国の処遇改善加算は園に対して支払われ、そこから職員へ配分されます。配分の仕方は園の裁量なので、同じ加算を受けていても職員の手取りは変わります。「処遇改善はどのように配分されていますか」と聞いて、答えが曖昧な園は要注意です。
④ 家賃補助・借り上げ社宅の条件
「借り上げ社宅あり」の一行で判断しないでください。対象者の条件(世帯主のみ、単身のみ、新卒のみ等)、自己負担額、利用できる年数は園ごとに違います。金額のインパクトが大きい制度なので、保育士の家賃補助・住宅手当の条件と相場で仕組みを押さえてから確認しましょう。
⑤ 職員数と定員のバランス
配置基準ギリギリで運営している園は、1人休むと現場が回りません。「定員」と「職員数」「クラスの担任配置」を求人票と園見学で照らし合わせてください。ここが厚い園は、有給も取りやすい傾向があります。
保育士の転職でよくある失敗5つ
| 失敗 | 何が起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 辞めたい一心で決めてしまう | 同じ理由でまた辞めることになる | 先に理由を仕分けする(本記事の手順③) |
| 給与だけで選ぶ | 固定残業代・賞与実績のからくりに気づけない | 年収ベースと実績で比べる |
| 園を見ずに入職する | 保育方針や雰囲気のギャップで消耗する | 園見学、可能なら1日入って確かめる |
| 労働条件を口頭でしか聞かない | 入職後に「言った・言わない」になる | 労働条件通知書を書面で受け取る |
| 退職を後回しにする | 入職日が決まってから揉める | 内定前でも申し出の時期だけは決めておく |
とくに「園を見ずに入職する」は取り返しがつきません。求人票にも面接にも出てこないのが、朝の受け入れ時の空気、保育士同士の声のかけ方、子どもがどんな表情をしているか。これらは現場に立たないと分かりません。
応募書類の準備(履歴書・志望動機)
保育士の転職で提出を求められるのは、基本的に履歴書、園によっては職務経歴書です。作成のポイントだけ押さえておきます。
- 資格は正式名称で書く。「保育士資格」ではなく「保育士登録」、幼稚園教諭は「幼稚園教諭一種免許状」のように書きます
- 職歴は園名だけでなく、定員・担当クラス・在籍年数まで書くと経験が伝わります
- 志望動機はその園でなければならない理由を入れる。どの園にも当てはまる文章は読み飛ばされます
- 空白期間(ブランク)は隠さず一行で説明する。書いていないほうが不審に見えます
書き方の詳細と見本は保育士の履歴書の書き方【見本つき】、志望動機の型と例文は保育士の志望動機の書き方と例文にまとめています。
面接と園見学でやること
保育士の面接は、一般企業に比べて「人柄」と「続けてくれそうか」を見る比重が高いのが特徴です。難しい質問は多くありません。頻出質問はほぼ決まっているので、準備すれば十分に対応できます。
そして面接以上に大事なのが園見学です。見学を断る園は、見せられない理由があると考えたほうが安全です。当日のチェックポイントは次の通り。
- 保育士同士が子どもの前でどんな声のかけ方をしているか
- 職員室の掲示物(シフト表・行事予定)から実際の勤務の密度が見えるか
- 子どもが大人の顔色をうかがっていないか
- 持ち帰り仕事の有無を、園長ではなく現場の保育士に聞けるか
質問30と答え方、逆質問のリストは保育士の面接でよく聞かれる質問と答え方にまとめました。
退職の伝え方と手続き
ここでつまずく人がとても多いところです。要点だけ先に書きます。
- 伝える相手は園長(施設長)。主任や先輩から先に伝わると角が立ちます
- タイミングは繁忙期と行事の直前を避ける。朝夕ではなく、落ち着いて話せる時間に
- 「相談」ではなく「報告」の形で伝える。相談の形にすると引き止めの余地が生まれます
- 年度途中でも辞められます。民法上、期間の定めのない雇用は申し出から2週間で退職できます(就業規則の定めがある場合はそちらを尊重するのが円満です)
退職届の書き方の見本、引き止められたときの対応、退職金や失業給付の手続きは保育士の退職の伝え方と手続きで解説しています。退職金の相場は保育士の退職金早見表をご覧ください。
転職サービスの選び方。エージェント型と求人広告型の違い
保育士向けの転職サービスは、大きく2つに分かれます。仕組みが違うので、どちらが良いかではなく、自分に合うのはどちらかで選んでください。
| エージェント型 | 求人広告型 | |
|---|---|---|
| 担当者 | つく | つかない |
| 書類添削・条件交渉 | してもらえる | 自分で行う |
| 連絡の量 | 多い(電話が中心のことも) | 少ない |
| 収益の仕組み | 入職時に施設から成功報酬 | 施設からの掲載料 |
| 向いている人 | 手厚く支えてほしい人 | 自分のペースで進めたい人 |
「登録したら電話が止まらない」という悩みの多くは、この仕組みの違いを知らないまま登録したことが原因です。連絡が負担になりやすい方は、電話なしで使える保育士転職サイトを先に読んでおくと、あとで困りません。サービスの比較は保育士転職サイトのおすすめ比較にまとめています。
※スキマほいくは求人情報を掲載するサービス(募集情報等提供事業)です。応募先の施設へは直接ご応募いただく仕組みで、当社が雇用のあっせんを行うことはありません。
在職中に次の園を見る方法【単発1日という手段】
「園を見てから決めたい。でも辞めてから探すのは怖い」。この矛盾を解く方法が、休みの日に単発で1日だけ他の園に入ってみるやり方です。
園見学は“見せるための時間”ですが、1日入れば普段の姿が見えます。朝の受け入れ、午睡中の職員室の空気、退勤時に誰が残っているか。求人票にも面接にも出てこない情報が、1日で手に入ります。
ただし副業規定は勤務先によって異なります。就業規則を必ず確認してから動いてください。詳しくは保育士の単発バイト・スキマバイトと保育士の副業で解説しています。ブランクがあって復職に不安がある方は潜在保育士の復職もどうぞ。
監修者コメント江波戸 純希(WEBBOX合同会社 代表社員/スキマほいく 編集責任者)求人票を読むときに、私が最初に見るのは月給の内訳と、賞与の「実績」です。月給26万円のうち3万円が固定残業代なら、実質は23万円。賞与も基本給に連動します。
ここは求人票の書き方だけでは分からないことが多いので、面接で「昨年度の実績は何か月分でしたか」と聞いてください。答えを濁す園は、それ自体が情報です。
サポートを受けて転職したい人向けの転職エージェント
自分で求人を探して直接応募するのが合う方もいれば、担当者に相談しながら、年収などの条件交渉まで任せたいという方もいます。「サポートを受けて、しっかり転職したい」という場合は、次のような転職エージェントも選択肢になります。
マイナビ保育士

首都圏での転職なら!
マイナビブランドの安心感
人材大手・株式会社マイナビが運営する保育士専門の転職支援サービス
- 公開求人数
- 約15,000件
- 対応エリア
- 全国(首都圏中心)
- 首都圏の求人に強く、都市部で転職を考えている保育士さんに向いている
- アドバイザーが実際に園を訪問し、雰囲気や内情まで教えてくれる
- 履歴書の添削や面接対策などのサポートが手厚く、初めての転職でも安心
向き・不向き
向いている人
- 手厚いサポートを受けたい
- 首都圏で正社員を目指したい
- 初めての転職で不安がある
向いていない人
- 地方の求人を中心に探したい
- 担当者との電話を避けたい
- 自分のペースで進めたい
株式会社マイナビ/厚生労働大臣許可番号 13-ユ-080554/求人数・対応エリアは2026年7月時点の各公式サイト掲載情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
保育士ワーカー

保育業界トップクラスの求人数!
全国どこでも相談できる
株式会社トライトキャリアが運営する保育士専門の転職支援サービス
- 公開求人数
- 約15,000件
- 対応エリア
- 全国
- 全国に拠点があり、地方やUターン・Iターン転職にも対応してくれる
- 非公開求人や園長・主任などの役職付き求人も多数保有している
- 面接の同行や条件交渉、入職後のフォローまで一貫して支援してくれる
向き・不向き
向いている人
- 地方で転職先を探したい
- 非公開求人を紹介してほしい
- 条件交渉を任せたい
向いていない人
- 電話連絡を避けたい
- 自分で求人を探したい
- 単発・スポットで働きたい
株式会社トライトキャリア/厚生労働大臣許可番号 13-ユ-309282/求人数・対応エリアは2026年7月時点の各公式サイト掲載情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
保育士の転職に関するよくある質問
保育士の転職に、いちばん良い時期はいつですか?
求人がもっとも増えるのは9〜12月で、翌4月入職を目指す人の本命シーズンです。ただし年度途中の欠員補充は一年中出るため、いつでも転職は可能です。急ぐ必要がなければ、選択肢の多い秋から動き始めるのが有利です。
保育士は何年目で辞める人が多いですか?
厚生労働省の調査では、勤務年数5年未満での離職が全体の半数前後を占めます。とくに1〜3年目の離職が多く、理由の上位は人間関係と労働時間です。年数の短さが不利になることは、保育業界では多くありません。
転職回数が多いと不利になりますか?
保育業界は人手不足が続いており、回数だけで落とされることはほとんどありません。ただし「なぜ辞めたか」は必ず聞かれます。不満ではなく、次の園でやりたいことに言い換えて説明できるよう準備しておきましょう。
年度途中で辞めても大丈夫ですか?
法律上は問題ありません。期間の定めのない雇用契約なら、申し出から2週間で退職できます。ただし引き継ぎや子どもへの影響を考えると、就業規則の定め(多くは1〜3か月前)に沿って伝えるのが円満です。
在職中と退職後、どちらで転職活動すべきですか?
収入が途切れないぶん、在職中のほうが安全です。焦って決めずに済むため、条件面でも有利になります。心身の不調がある場合は無理をせず、先に休むことを優先してください。
保育士から転職できる職種にはどんなものがありますか?
資格を活かすなら児童発達支援、院内保育、ベビーシッター、児童養護施設など。資格を使わない場合は、営業・接客・介護など未経験歓迎の求人が多い分野が現実的です。詳しくは保育士から違う仕事への転職の記事にまとめています。
転職して給料は上がりますか?
上がる可能性は十分あります。同じ経験年数でも園によって年収に数十万円の差が出るためです。ただし固定残業代や賞与実績を確認せずに月給だけで比べると、かえって下がることもあります。年収ベースで比較してください。
園見学はお願いしても大丈夫ですか?
まったく問題ありません。むしろ歓迎する園がほとんどです。見学を断られた場合は、見せられない事情があると考えたほうが安全です。可能なら子どもが活動している午前中を希望しましょう。
監修者コメント江波戸 純希(WEBBOX合同会社 代表社員/スキマほいく 編集責任者)いちばんもったいないのは、園を一度も見ないまま入職を決めてしまうことです。求人票にも面接にも、朝の受け入れの空気は書いてありません。
見学でも構いませんし、1日入ってみるのでも構いません。実際に立った現場の記憶は、どんな条件比較より正確です。
まとめ:順番を守れば、転職はこわくない
最後に要点をまとめます。
- 流れは①理由の棚卸し → ②情報収集 → ③書類 → ④面接・見学 → ⑤条件確認 → ⑥退職の6ステップ
- 4月入職なら前年10〜12月から動く。年度途中の退職も法的には問題ない
- いちばん重要なのは「園が嫌なのか、保育が嫌なのか」の仕分け
- 求人票は固定残業代・賞与実績・処遇改善の配分・家賃補助の条件・職員数を見る
- 面接よりも園を実際に見ることのほうが、失敗を防ぐ力が大きい
転職は、いまの職場から逃げるための手段ではなく、働き方を選び直すための手段です。順番どおりに進めれば、選び直しはこわくありません。まずは紙を1枚用意して、辞めたい理由を書き出すところから始めてみてください。
転職の相談でいちばん多いのが、「辞めたい理由を整理しないまま動き出してしまう」ケースです。求人を見るのは楽しいので、つい先にそちらへ進んでしまいます。
ただ、自分の中に基準がない状態で求人を見ても、条件のいい順に並べ替えているだけになります。紙に不満を書き出す30分が、いちばん効きます。